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『エレファントカーブ』を生んだ『極端』と『テクノロジー冷戦』のはじまり

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#テレビ東京 #モーニングサテライト #2018年12月12月水

 

『エレファントカーブ』とは、まさにナイスなネーミングだ。

ネット販売における『ロングテール』同様に、貧困層と富裕層における増加率を表現している。


 

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エレファントカーブ 

注:1988年~2008年において、実質所得がどれだけ伸びたか(縦軸)を所得分布階層(横軸)によって整理

出所: 世界銀行リサーチペーパー 2012.12

 

business.nikkeibp.co.jp

 

『冷戦』とは何だったのか?

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冷戦は、資本主義と共産主義、社会主義の戦いと言われているが、識者は、バランスと極端の戦いであったと指摘する。

 

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資本主義が勝ったと総括したアメリカは、『極端』な資本主義へと走る。

 

リーマンショックは、資本主義の問題ではなく、極端な資本主義が、生んだ結果がもたらした問題である。

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そして、今さらにトランプ政権は、『極端』な資本主義を加速化し、習近平政権は、資本主義そのものを否定しての 毛沢東時代の『極端』な独裁を目指そうとしている。

 

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みずほ証券 エクイティ調査部長 北野一 

【プロの眼】エレファントカーブから見る米中新冷戦【ニュースモーニングサテライト】|テレビ東京ビジネスオンデマンド

 

 

ファーウェイ 排除運動

 

米中の関税戦争は、米大統領中間選挙のキャンペーン的側面からさらに本格化してきている。

 

さらに、米国政府は、ファーウェイ製品や中国製品を使用している企業からの調達を拒否する施策を打ち出した。

 

当然、日本政府は米国同様に、ファーウェイ製品のインフラでの締め出しに乗り出した。

 

ファーウェイ副会長はアメリカの要請でカナダ当局で逮捕され、中国はカナダの元外交官で北東アジア担当のマイケルコブリグ氏を拘束した。

 

グーグルも公聴会で、中国への検索参入を否定する。

 

一方、中国は国内の人口での加速度的な経済発展を独裁政治でさらに伸ばし、極端化していく。

 

今度の主役はデジタルな『デジタル冷戦』

エレファントカーブの鼻先は、GAFA企業に代表されるIT産業であり、スタートアップの経営層だ。

 

そしてエレファントカーブの背中は、コモディティ化したスマートフォンにおけるメーカーや、スマートフォンによる革命で伸びてきた新産業やサービスである。

 

エレファントカーブの『極端』の原因は、資本主義や共産主義ではなく、スマートフォンに代表されるデジタルツールがもたらしている。

 

新たな『デジタル冷戦』は、国通しの冷戦ではなく、極端対極端の熱い、冷戦として進化している。

 

エレファントカーブの鼻の付け根が拡大化すればするほど、このデジタル冷戦をきっかけに新たな戦争を生み出しそうだ。