1400円の芥川賞を907円で読む方法
高橋弘希氏の芥川賞、受賞おめでとうございます。
そして、『送り火』1400円の発刊もおめでとうございます。
しかし、その横で、文藝春秋で、全文掲載本が907円で販売されている。
一物二価
しかも、同じグーテンベルグ印刷パッケージメディア。
ちがいは、ハードカバーとペーパーバッグの文藝総合誌。
中身は、全く同一。
ハードカバーの送り火を買う人のリストは、高額で売買できるはずだ。
そのデータを、書店も、日版もトーハンも、持っていない。
Amazonと楽天とヤフーブックストアとわヨドバシカメラは、掴んでいる。
賢人は、ヨドバシカメラのポイントバックで本を買う。
しかし、手にしてわかるのは、その質感だ。
丁寧に装丁されたデザイン。ハードカバー本の匂い。
そして、紙質の上質。
一つの作品に対峙する至福の時間。
総合文芸誌は、広告にまみれ、雑多な記事と同等に扱われている。
同じ日本語で読むコンテクストなのにここまで開きがある。
内容が知りたければ、文藝春秋。
中身を味わいたければ、ハードカバー。
買った瞬間に、メルカリで販売。
結果として、文藝春秋よりも安く読めて、至福の作者との時間がすごせた…。